戸隠森林植物園の四季

戸隠連山(1904m)、飯綱山(1917m)、黒姫山(2053m)に囲まれた森林植物園(長野県長野市戸隠)。71haに及ぶ園内には散策路が巡らされ、季節ごと変わる自然の姿を感じ取ることができます。入り口には入館無料の学習施設「八十二もりの学びや」があり、標本、模型、巨大なジオラマなどを展示。戸隠や園内の自然を学べます。

【植物】
<春>
花は5月から。厳しい冬を越した園地には、ミズバショウの黄色い芽が顔を出します。次いで、アズマイチゲ、キクザキイチリンソウが一斉に開花。黄色いリュウキンカが水辺を飾り、カタクリ、ニリンソウが林床を覆い、早春の植物園を演出。木本植物では、カラマツ、ハンノキ、ミズナラが芽吹き、コブシ、オオヤマザクラが競うように開きます。
<初夏>
エンレイソウ、ヤマエンゴサク、ルイヨウボタン、ラショウモンカズラ、マイズルソウ、ズダヤクシュ、コバイケイソウ、マムシグサが、次々と咲き、観察者の目を楽しませます。
<夏>
カラマツソウ、メタカラコウ、オニシモツケ、オオウバユリが夏前半の主役を演じます。後半の主役はヒメザゼンソウ、ツリフネソウ、キツリフネ、タチアザミ、ノダケ、オオナルコユリ、ヨツバヒヨドリ。木本植物ではノリウツギ、ツルアジサイが白い花をつけます。
<秋>
数少ないものの、個性的な花が目立ちます。ツルニンジン、キンミズヒキ、アキノキリンソウ、ツルリンドウ、サラシナショウマなど。ツタウルシ、ハウチワカエデ、ウリハダカエデ、トチ、ヤマウルシなど木本植物の紅葉が開始します。
<冬>
すべての草花は雪の下に。ミズナラ、ブナ、ハンノキ、トチノキ、シラカバ、カラマツ、ウラジロモミなどの木々が来園者を迎えてくれます。

【野鳥】
<春>
雪解けを待たず、小鳥がさえずりを始めます。ニュウナイスズメ、ミソサザイ、ウグイス、アオジなど。
<初夏>
キビタキ、クロツグミ、コルリ、オオルリ、クロジ、アカハラが鳴き声を響かせ、高原をにぎやかにします。
<夏>
遅れてやってくるカッコウ、ホトトギス、ツツドリが顔をのぞかせ、高原を代表する小鳥がそろいます。
<秋>
北からは、早くもツグミ、マミチャジナイ、カシラダカ、マヒワが高原に入ってます。
<冬>
積雪の季節になると、高原にはわずかな小鳥が残るだけになります。ゴジュウカラ、ヒガラ、キクイタダキ、アカゲラなど。

【チョウ】
春の訪れを待ちわびたように、雪解けの後に芽を出すフキノトウやスミレの花を求めて、クジャクチョウ、スジボソヤマキチョウ、キベリタテハが飛び交います。初夏から秋にかけてはミドリヒョウモン、ギンボシヒョウモン、サカハチチョウ、ミドリシジミ、ミヤマカラスアゲハ、アサギマダラなど。多くのチョウが舞い、愛好家の目を楽しませる。

【動物】
ツキノワグマ、キツネ、アカネズミ、ヒメネズミ、ムササビ、サル、リス、イタチ、テン、イワナ、コガタカワシンジュガイ、ヤマアカガエル、モリアオガエル、クロサンショウウオ、トンボの仲間、7月にはゲンジボタル、ヘイケボタル、貴重なヒメボタルも出現します。

【気候】
日本海側気候と内陸地の中央高原型気象が影響し合い、多雪で寒冷、冷涼な気候となっています。日本海側気候はブナ、中央高原型気象はウラジロモミが代表的な樹木です。

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